お口の健康のあれやこれ

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どの歯が保険適応で白い被せものに出来るの?

「保険だと銀歯になりますけどいいですか?」

歯科医院で治療する時に聞かれたことはありませんか?

本当は白にしたいけど、それって自費治療になるのかな?

保険適応で出来る白い被せものってないの?

そんな疑問を持たれてる方は多いのではないでしょうか。

今日は保険適応内で白い被せ物が出来る範囲についてお話しますね(*'▽'*)

 

被せもの

金属の治療になる時は被せものと詰めものがあります。

www.pandadc.work

 今日お話する被せものとはこういうものです。

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この歯の土台となる部分はメタルコアとなっていますが、

ここはまた別の機会にお話しますね。

被せものとは歯の土台があって、

その周りをグルって一周削ってすっぽりと被せるものをいいます。

 

よくある間違い

患者様によくある間違いは、

「この歯がないところに被せ物を入れてください」

そう言って来られる方はがいらっしゃるのですが、

それは出来ないんですね(๑•́ω•̀) 

 

被せ物の治療をするための絶対条件は

ご自身の歯の根っこが残っていること。

これにも専門的な条件はありますが、

ご自身の歯が残っていない場合は被せものの治療は出来ません❌

歯がないところに被せものだけを入れるということは出来ないんですね。

 

保険適応可能な白い被せもの治療はどんなもの? 

 保険適応が可能かどうかの前に、

被せものの治療が可能かどうかはまず先生に確認が必要です。

その上で保険適応が可能なものは、

 

●上下前歯の6本ずつ

歯科用語では上顎3から3、下顎3から3の計12本のことです。

つまり、

上の前から3本ずつの6本と

下の前から3本ずつの6本の計12本。

 

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●第一小臼歯、第二小臼歯と呼ばれる上下の4本ずつ

歯科用語では上顎左右4.5、下顎左右4.5の計8本のことです。

つまり、

上の前から4番目と5番目の左右2本ずつと

下の前から4番目と5番目の左右2本ずつの計8本。

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●第一大臼歯、第二大臼歯と呼ばれる上下の4本ずつ

歯科用語では上顎左右6.7、下顎左右6.7の計8本のことです。

つまり、

上の前から6番目と7番目の左右2本ずつと

下の前から6番目と7番目の左右2本ずつの計8本。

しかし、ここは条件付きなので適応される方は少ないかもしれません△

 

つまりどの歯が保険適応?

実は保険適応範囲内での白い被せもの治療はどの歯でも出来るんですね⭕️

 

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白く塗られているところは

以前から保険適応の白い被せものの治療が可能⭕️

ここを金属で治療される方は見たことないですよね笑

 

それに加え、

2014年4月から青く塗られているところが

患者様のご希望で保険適応の白い被せものの治療が可能に⭕️

「患者様のご希望で」ということは、

ご希望がなければ金属になるということです⚠️

この部位を治療される時は先生から聞いてくれればいいのですが、

医院の方針でこの治療はしていないところもあります。

今通っている歯科医院でこの治療が可能かどうか、

ご希望の方は聞いてみてくださいね(*'▽'*)

 

そしてさらに保険が改正され、

2017年12月からオレンジ、ピンク、グリーンで塗られているところが

患者様のご希望で保険適応の白い被せものの治療が可能に⭕️

ただし、この部位は患者様の希望だけではなく、

条件を満たしていないと適応出来ません❌

 

この条件にある、金属アレルギーの方とは

自己申告ではなく、医師の診断者が必要です。

皮膚科など専門の病院で金属アレルギーの診断を取ってきてもらい、

歯科医院で提出すれば、

下のピンク以外は保険適応の白い被せものの治療が可能です⭕️

 

さらに条件付きなのが、下のピンクで塗られているところです。

この部位は噛み合わせに重要な歯なので、

グリーン歯が4本とも残っている方のみ、

保険適応の白い被せものの治療が可能です⭕️

この部位についても先程と同じように

治療可能な医院で行う必要があります。

 

んー。なんだか難しいですよね、、、

今日は難しい話になってしまいましたね。

でもこれを知ってるか知らないかで治療の方法は大きく変わります!

保険適応内の白い被せものにも種類がありますので、

それはまたお話しますね(*'▽'*)